モダンジャズの名盤。ジャズの歴史を形作った必聴アルバム
「モダン・ジャズ」とは、「ダンスミュージック的なスウィング・ジャズ(ビッグバンド・ジャズ)」が流行した後の1940年代に発生した、アドリブ(即興演奏)によるソロが特徴の少人数編成によるジャズのことを言います。
「モダン」とは「現代的」という意味ではありますが、「モダン・ジャズ」という言葉は、電気楽器を導入したフュージョン/クロスオーバーと呼ばれるジャンルが出てくるより前のものを指します。
今回は、そんなモダンジャズの中でも外せない名盤を中心にセレクトしました。
初めてジャズを聴く方向けのカタログとしてもオススメですよ。
もくじ
- モダンジャズの名盤。ジャズの歴史を形作った必聴アルバム
- Somethin’ ElseCannonball Adderley
- Now’s The TimeCharlie Parker
- Saxophone ColossusSonny Rollins
- Kind of BlueMiles Davis
- Blue TrainJohn Coltrane
- The Scene ChangesBud Powell
- Moanin’Art Blakey & The Jazz Messengers
- Waltz for DebbyBill Evans
- We Get RequestsOscar Peterson
- Speak No EvilWayne Shorter
- Sonny Side UpDizzy Gillespie
- GroovyRed Garland
- Brilliant CornersThelonious Monk
- Cool Struttin’Sonny Clark
- Bass On TopPaul Chambers
- Blue’s MoodsBlue Mitchell
- GoDexter Gordon
- Maiden VoyageHerbie Hancock
- Midnight BlueKenny Burrell
- Art Pepper Meets the Rhythm SectionArt Pepper
- Soul StationHank Mobley
- Standards LiveKeith Jarrett Trio
- Time OutDave Brubeck Quartet
- Chet Baker SingsChet Baker
- Quiet KennyKenny Dorham
- Study In BrownClifford Brown
- Lee Morgan Vol.3Lee Morgan
- Full HouseWes Montgomery
- When Farmer Mets GryceArt Farmer
- Helen MerrillHelen Merrill
モダンジャズの名盤。ジャズの歴史を形作った必聴アルバム
Somethin’ ElseCannonball Adderley
アルトサックスプレイヤーのキャノンボール・アダレイが、マイルス・デイヴィスと組んでブルーノートから1958年に発表したアルバムです。
特に本作収録の「枯葉」(Autumn Leaves)は、その特徴的なイントロを含め、スタンダードジャズドナンバーの名演として広く愛されています。
Now’s The TimeCharlie Parker
チャーリー・パーカーはアルトサックス奏者です。
全盛期は1940年代の後半です。
天才的なアドリブ奏者として知られていました。
その才能を最もよく伝えているのが本作です。
録音は1952年と53年、ニューヨークで行われました。
彼以降のジャズミュージシャン達のアドリブは、多かれ少なかれチャーリー・パーカーの影響を受けていると言われています。
Saxophone ColossusSonny Rollins
ジャズサックス奏者、ソニー・ロリンズがニュージャージーで録音し1956年に発表したアルバムです。
発売後すぐ欧米で評判になり、一躍彼の名を有名にした作品です。
現在もなお彼の代表作と言われており、明るく温かみのある演奏が特徴です。
Kind of BlueMiles Davis
ジャズの歴史を象徴するトランペッターとして名高いマイルスが、1959年に発表したアルバムです。
日本では「ジャズの帝王」と呼ばれることもあるマイルス。
本作はモダンジャズにおいて、不動の地位を占める傑作と評されています。
発売から現在に至るまで、ジャズ作品としては異例のロングセラーを続ける作品です。
Blue TrainJohn Coltrane
名曲『Moment’s Notice』が入ったことにより、より有名で愛聴者が増えたのではないかと思われるこちらのアルバムはコルトレーンの代表アルバムのひとつです。
タイトル曲の『Blue Train』は、ジョン・コルトレーン、リー・モーガンとカーティス・フラーのテーマのハーモニーがとても美しいです。
The Scene ChangesBud Powell
ジャズピアニスト、バド・パウェルがニュージャージーで行った演奏を録音、1959年に発売されたアルバムです。
モダンジャズ好きなら知らない人はないとまで言われる「クレオパトラの夢」を含む全9曲で構成され、バド・パウェル中期の傑作アルバムと高い評価を受けています。