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ジャズピアノの名盤~定番の1枚から現代の人気作まで~

ジャズの中でもピアノが中心の作品……とりわけピアノトリオに対する日本人の愛着はただならぬものがありますよね。

ジャズピアノの魅力は多くありますが、繊細なフレーズから大胆なプレイまで可能なピアノという楽器と、間口の広いジャズという音楽ジャンルがタッグを組んだ時に生まれる可能性は、まさに無限大です。

今回の記事では、そんなピアノが中心となっているジャズの名盤を選出してみました。

歴史に残る定番の1枚から、新世代のピアニストによる人気作、少し変わったアプローチの作品までを幅広く網羅しております。

ジャズ初心者の方はもちろん、もっとピアノジャズを好きになりたいという方も要チェック!

ジャズピアノの名盤~定番の1枚から現代の人気作まで~

A Dave Brubeck Christmas

“Homecoming” Jingle BellsDave Brubeck

クリスマスにジャズを聴くなら『A Dave Brubeck Christmas』がオススメです!

‎デイヴ・ブルーベックさんはウェストコースト・ジャズの代表的なピアニストで、ジャズの名曲『Take Five』の作曲者としても知られています。

『A Dave Brubeck Christmas』は1996年にリリースされたアルバムで、珍しいピアノソロによるクリスマスアルバムです。

にぎやかなクリスマスも良いですが、粛々とした聖なるクリスマスにはピッタリのアルバムですよ!

濱田卓也

Rendezvous

From WithinMichel Camilo

ドミニカ共和国出身のミシェル・カミロさんは、ラテンジャズを代表するピアニストで、圧倒的なリズム感とテクニックで数々の名盤を残しています。

今回は、そんな彼の1993年のアルバム『Rendezvous』を紹介します。

ベースにアンソニー・ジャクソンさん、ドラムにデイブ・ウェックルさんという凄腕ミュージシャンを従えたピアノトリオで、ミシェル・カミロさんが縦横無尽に暴れまわっています。

テクニックに裏付けられたハイセンスなオリジナルとスタンダードナンバーが選曲されていて、ぜひ聴いてほしい1枚です!

濱田卓也

Trio In Tokyo

TrainingMICHEL PETRUCCIANI

先天性の骨形成不全症といった障害を乗りこえ、フランスにおける最高のジャズ・ピアニストといった高い評価を受けるミシェル・ペトルチアーニさん。

フランス人としては初となる、名門レーベルのブルーノートと契約を果たし、レジョン・ドヌール勲章を受章するなど、36歳という生涯の中で輝かしいキャリアを積み上げた存在です。

そんなペトルチアーニさんが1997年に来日公演をおこない、南青山の「ブルーノート東京」にて録音された『Trio In Tokyo』は、魂の熱演が真空パックされたジャズ史に残る名ライブ盤です。

情熱的なピアノを軸として、最高のピアノ・トリオとしてのスリリングなプレイの応酬に圧倒されることまちがいなし!

KOH-1

Overseas

DelarnaTommy Flanagan

マイルス・デイヴィスさんやジョン・コルトレーンさんなどのジャズ・ジャイアントのバンドでピアニストを務め、数々の名盤に参加してきたトミー・フラナガンさん。

自身のピアノトリオでも名盤を残していて、その一つが『Overseas』です。

アグレッシブかつ丁寧で、ブルージーな雰囲気を感じさせるサウンドがトミー・フラナガンさんの魅力です。

彼の演奏を聴くと、なんだかウキウキしてきませんか?

スウィングジャーナルでもゴールドディスクに輝いているこの作品は必聴の1枚ですよ!

濱田卓也

The St. Vitus Dance

Blowin’ The Blues AwayHorace Silver

ファンキー・ジャズの代表的なピアニストとして知られる、ホレス・シルヴァーさんは、ゴスペルやアフリカ音楽、ラテンの雰囲気を感じさせるプレイスタイルが魅力です。

ホレスさんの演奏は非常にスウィンギーで、思わず踊りだしたくなるような軽快さがありますよね。

そんな彼の1959年録音のアルバム『Blowin the Blues Away』は、ハードバップ期を代表する名盤です。

2曲目に収録されている『The St. Vitus Dance』はまさにハードバップという名曲で、聴いていると思わず体が動き出してしまいます。

オススメの名盤なので、ぜひ聴いてみてください!

濱田卓也