ジャズピアノの名盤~定番の1枚から現代の人気作まで~
ジャズの中でもピアノが中心の作品……とりわけピアノトリオに対する日本人の愛着はただならぬものがありますよね。
ジャズピアノの魅力は多くありますが、繊細なフレーズから大胆なプレイまで可能なピアノという楽器と、間口の広いジャズという音楽ジャンルがタッグを組んだ時に生まれる可能性は、まさに無限大です。
今回の記事では、そんなピアノが中心となっているジャズの名盤を選出してみました。
歴史に残る定番の1枚から、新世代のピアニストによる人気作、少し変わったアプローチの作品までを幅広く網羅しております。
ジャズ初心者の方はもちろん、もっとピアノジャズを好きになりたいという方も要チェック!
もくじ
- ジャズピアノの名盤~定番の1枚から現代の人気作まで~
- Waltz For DebbyBill Evans
- Maiden VoyageHerbie Hancock
- Cleopatra’s DreamBud Powell
- Rise and ShineRobert Glasper
- Days Of Wine And RosesOscar Peterson
- Satin DollMcCoy Tyner
- Ruby, My DearThelonious Monk
- One For MajidKeith Jarrett
- But Not for MeAhmad Jamal
- Just One Of Those ThingsArt Tatum
- SpainChick Corea
- But Not For MeRed Garland
- Tiger RagArt Tatum
- RitooriaKeith Jarrett
- Circle WaltzDon Friedman
- Autumn LeavesWynton Kelly
- DinahThelonious Monk
- Softly, As In A Morning SunriseSonny Clark
- GoldwrapE.S.T.
- SolitudeHerbie Hancock
- From WithinMichel Camilo
- Peaceful WarriorAaron Parks
- Blowin’ The Blues AwayHorace Silver
- I’ll Be Seeing YouBrad Mehldau
- TrainingMICHEL PETRUCCIANI
- DelarnaTommy Flanagan
- All The Things You AreEddie Higgins
- Living Without Friday山中千尋
- “Homecoming” Jingle BellsDave Brubeck
- Place To Be上原ひろみ
- Money JungleDuke Ellington
ジャズピアノの名盤~定番の1枚から現代の人気作まで~
Waltz For DebbyBill Evans
まさにピアノトリオ作品における基本中の基本、ジャズの歴史に残る名盤の1つです。
ビル・エヴァンスさんが1961年にヴィレッジ・ヴァンガードにて行ったライブを収録しており、世界中の高い評価はもちろん、ここ日本においてはとく大ヒットを記録し、人気の高い作品としても知られています。
繊細で奥深い、知的なエヴァンスさんのピアノは当然ですが、エヴァンスさんの片腕的な存在だったベーシスト、スコット・ラファロさんの絡み合うようなベース・プレイもまさに名演と呼ぶにふさわしい内容です。
ドラムも含めて、3人の息の合ったプレイをぜひ楽しんでください。
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Maiden VoyageHerbie Hancock
ハービー・ハンコックさんは、優れたジャズ・ピアニストや作曲家、プロデューサーなど多面的な才能を持ち、ジャズ・ファンクやシンプルなアコースティック・ジャズ、ジャズ・ヒップホップに至るまで、ジャズという音楽の可能性に挑み続ける第一人者です。
その功績は計り知れませんが、今回紹介するのは1965年にリリースされたアルバム『Maiden Voyage』です。
「海」をコンセプトに、若き日の才気みなぎるハンコックさんが全曲の作曲も手がけた、60年代ジャズの金字塔にして歴史的な名盤の誉れ高い1枚です。
フレディ・ハバードをはじめとする、共演したプレイヤーたちの素晴らしい名演の数々も堪能できる、ぜいたくな逸品となっておりますよ。
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Cleopatra’s DreamBud Powell
いわゆるモダン・ジャズの起源とも呼ばれる「ビバップスタイル」の先駆的な存在にして、偉大なピアニストとして歴史にその名を残したバド・パウエルさんによる基本の1枚です。
1958年録音、翌年にリリースされた本作は全編パウエルさんによるオリジナル楽曲で構成されており、有名な『クレオパトラの夢』といった名曲の数々が収録されております。
ピアノの演奏とともに本人のうなり声が入ることでも有名で、ジャズ初心者にはとっつきにくい、という評価も受けるパウエルさんの作品の中でも、比較的入りやすい作品となっておりますから、まずはこのアルバムを入口として、天才の作り上げた世界を訪ねてみてはいかがでしょうか。
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Rise and ShineRobert Glasper
2000年代以降のジャズ・シーンにおいて、ヒップホップやR&B、ロックなどあらゆるジャンルを独自の視点で融合させた革新的なサウンドと、幅広い分野のアーティストとの共演で、トップ・アーティストとしての道を走り続けているのがロバート・グラスパーさんです。
ジャズ好きならずとも、その動向が常に話題となるグラスパーさんですが、今回紹介するのは名門ブルーノートと契約して2005年にリリースした作品『Canvas』です。
新世代ジャズ・ピアニストとして注目を集めていたグラスパーさんの巧みなプレイはもちろん、突出した作曲能力、楽曲アレンジのセンスを堪能できる初期の名作となっておりますよ。
『Black Radio』以前のグラスパーさんを知らない、という方もぜひチェックしてみてください!
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Days Of Wine And RosesOscar Peterson
王道で親しみやすいピアノジャズを聴きたい、という方にオススメなのがこの『We Get Requests』です。
突出した演奏能力で「鍵盤の皇帝」と称される、カナダ出身のオスカー・ピーターソンさんが、名門ヴァーヴ・レコードからリリースしたアルバムとしてはラストとなった作品で、ファンのリクエストに応える形でスタンダードなナンバーやボサノヴァの名曲を取り上げています。
アルバムのジャケットに映る楽し気なトリオの笑顔そのまま、といったような飾り気のない心地いい演奏に、聴いているこちらも思わず笑顔になってしまうこと請け合いですよ。
日常のどの場面に流れていても、自然に溶け込んでくれるステキな1枚です!
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Satin DollMcCoy Tyner
『Nights of Ballads and Blues』は、アメリカ出身の人気ジャズ・ピアニスト、マッコイ・タイナーさんが1963年にリリースしたリーダー作にして、名門レーベルのインパルス時代に残した初期名作です。
『サテン・ドール』や『酒とバラの日々』などのスタンダード・ナンバーを中心に披露しており、ジョン・コルトレーンさんとともにカルテットとして活動していた時代の録音ということも踏まえて、若き日のマッコイさんの繊細かつ上品なプレイが存分に楽しめる逸品となっていますよ。
静かな夜に、ワイングラス片手に聴いてみる……などというぜいたくをしてみたいものですよね。
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