【初心者】まずはこの曲から!ジャズ初心者のための練習曲まとめ
楽器を始められた方の中でも「ジャズを弾いてみたい」という一心でギターやピアノ、サックスにトランペットなどを練習しているという方は多いでしょう。
とはいえ、ジャズは敷居が高そうだし難しそう……そんな風にお悩みの方に向けて、こちらの記事では初心者におすすめのジャズ練習曲をまとめています。
誰もが一度は聴いたことがあるようなスタンダードナンバーばかりですし、簡単なアレンジでそれっぽく聴こえる上にジャズのスタイルを学ぶ上で最適な楽曲たちを紹介していますから、未来のジャズプレイヤーたちは要チェックですよ!
もくじ
- 【初心者】まずはこの曲から!ジャズ初心者のための練習曲まとめ
- Blue MonkThelonious Monk
- Blue BossaKenny Dorham
- Autumn leaves / 枯葉Joseph Kosma
- Fly Me to the MoonBart Howard
- Bye Bye BlackbirdRay Henderson
- The Way You Look Tonight / 今宵の君はJerome Kern
- Take FiveDave Brubeck
- C Jam BluesDuke Ellington
- Love Is Here to StayGeorge Gershwin
- St.ThomasSonny Rollins
- The Days of Wine and Roses / 酒とバラの日々Henry Mancini
- The Girl From Ipanema / イパネマの娘Astrud Gilberto
- SummertimeGeorge Gershwin
- All of MeGerald Marks / Seymour Simons
- DoxySonny Rollins
【初心者】まずはこの曲から!ジャズ初心者のための練習曲まとめ
Blue MonkThelonious Monk
ジャズの巨匠、セロニアス・モンクさんが1954年に発表した楽曲『Blue Monk』は、ジャズ界におけるスタンダードナンバーの地位を確立しています。
この曲の魅力は、モンクさん独特のリズミカルでクロマティックな旋律にあり、12小節のブルース形式を採用しながらも、独自のハーモニーとリズムでジャズの伝統と革新性を巧みに融合させた点にあります。
また、1973年にアビー・リンカーンさんが歌詞を加えたことで、『Blue Monk』はさらに深い次元を獲得しました。
この歌詞では、孤独や内省、自己との葛藤といったテーマが反映されており、ジャズ音楽における「ブルース」の感覚と葛藤を乗り越えるメッセージが表現されています。
初心者の方にとって、『Blue Monk』はジャズの世界への素晴らしい導入曲です。
技術的にアクセスしやすいこの曲は、ジャズの基本的な形式と表現の豊かさを学ぶのに最適であり、モンクさんの音楽性を体感する貴重な機会を提供してくれます。
Blue BossaKenny Dorham
ケニー・ドーハムさんは、ビバップ期におけるジャズ・トランペットの名手として知られ、その抒情的な演奏で多くのファンを魅了してきました。
彼の代表作として知られる楽曲『Blue Bossa』は、1963年にジョー・ヘンダーソンさんのアルバム『Page One』で初めて紹介されたジャズのスタンダードナンバーです。
この曲はボサノヴァの要素を取り入れつつもハード・バップの特徴を色濃く反映しており、CマイナーとD♭メジャーの間で転調するシンプルな構造が特徴です。
初心者にも親しみやすいこの曲は、ジャズを弾いてみたいという方に最適な練習曲で、そのメロディックな魅力と演奏のしやすさから多くのミュージシャンに愛され続けています。
ジャズ初心者がラテンジャズの世界に足を踏み入れるのに、ぜひ挑戦してみてほしい一曲ですね!
Autumn leaves / 枯葉Joseph Kosma
ハンガリー生まれのジョゼフ・コズマさんがフランスで作曲した『Autumn Leaves』・邦題『枯葉』は、ジャズ初心者から上級者まで幅広く支持されているスタンダードナンバーです。
1945年に作曲され、ジャック・プレヴェールさんによるフランス語の詞が付けられたこの曲は、愛と季節の移ろいを哀愁たっぷりに表現しています。
特にジャズ初心者にとっては、この曲のメロディーは演奏しやすく、ジャズの基本的なフレーズや表現を学ぶのに最適です。
ビル・エヴァンスさんやキャノンボール・アダレイさんなど、ジャズ界の大御所たちも愛したこの曲は、初心者がジャズの魅力に触れ、感性を磨くための絶好の入門曲と言えるでしょう。
寒い季節に心温まるメロディーを奏でながら、ジャズの奥深い世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
Fly Me to the MoonBart Howard
ジャズのスタンダードナンバーとして、多くのミュージシャンに愛され続けている『Fly Me To The Moon』。
この楽曲を手がけたバート・ハワードさんは、1954年に「In Other Words」として発表しましたが、その後フランク・シナトラさんによって有名にされました。
『新世紀エヴァンゲリオン』のエンディングテーマとしても使用され、幅広い層に親しまれています。
コード進行がシンプルで、セブンスコードのおしゃれな響きが特徴的なこの楽曲は、初心者にも弾きやすく、ジャズの奥深い世界を垣間見る絶好の機会を提供してくれるでしょう。
おしゃれなジャズナンバーを弾いてみたい方には、まずはこの曲から始めてみることをオススメします。
Bye Bye BlackbirdRay Henderson
1926年にレイ・ヘンダーソンさんが作曲し、モート・ディクソンさんが歌詞を付けた『Bye Bye Blackbird』は、ジャズの世界において初心者にとって最適な練習曲と言えます。
この楽曲のシンプルながら深いメッセージは、人生の挑戦や変化に向き合う勇気を与えてくれます。
特に、この曲の和声のシンプルさは、初心者がジャズの基本的な構造やコード進行を学ぶのに役立ち、演奏する楽しさを感じさせてくれます。
また、様々なアーティストによる演奏を聴くことで、同じ楽曲がどのように異なる表現を見せるのかを理解でき、ジャズの多様性と奥深さを体験できるでしょう。
個々の演奏者がどのように楽曲を解釈し、自分自身の音楽的アイデンティティを表現するかを学ぶことは、演奏技術だけでなく、音楽としての感性を磨くためにも重要です。
そのため、『Bye Bye Blackbird』は、ジャズ初心者がその魅力に触れ、基礎を固めるのにぴったりの曲なのです。
The Way You Look Tonight / 今宵の君はJerome Kern
ジェローム・カーンさんが1936年に生んだ『The Way You Look Tonight』は、ジャズ初心者にオススメしたい温かみのあるメロディと歌詞が魅力のスタンダードナンバーです。
カーンさんは、700曲以上を作曲し、特にこの楽曲は映画『Swing Time』でのフレッド・アステアによる歌唱で知られ、アカデミー賞最優秀オリジナルソング賞を受賞しました。
愛する人の魅力を優しい言葉で描き出すことから、この楽曲は多くの人の心をつかんで放しません。
初心者がジャズの奥深さに触れるには最適な作品で、ビング・クロスビー、ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルド、フランク・シナトラなど多くの偉大なアーティストにカバーされてきました。
まろやかな歌声とシンプルなメロディラインは、初めてジャズに挑戦する方にも演奏しやすく、その美しさを感じられるでしょう。