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ジャズドラムの打ち込みのコツ
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ジャズドラムの打ち込みのコツ

ドラマーなら一度は憧れるジャズドラムですが、知らない人にはジャズドラマーが何をやっているかってすごくわかりにくいんですよ。

odasisも大変苦しみました。

いわんやDTMerをや!です。

というわけで4ビートのジャズドラムの打ち込みの考え方を解説してみます。

まずはそれっぽく聴こえさせることを目標にしてみます!

最後にデモも載せています。

ジャズドラムは分かりにくい?

ものすごく自由に好き勝手なことをやっているように見えがちなジャズドラムですが、8ビートや16ビートと本質的には同じ。

わかりにくく見えるのはビートの核になっている楽器が違うからです。

核となるビートの上に足していくという作り方は8ビートや16ビートのそれと変わりません。

核になる楽器

まずは基本パターンをみてみましょう。

これさえ鳴っていればベーシストは安心します↓

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クオンタイズ画面

ピアノロール画面(ジャズドラムの打ち込みのコツ)

8分3連符のグリッド↑で作ります。

3等分の真ん中を抜けばスウィングですね。

鳴っているのはライドとペダルハイハットの2つだけですが、ここで重要なのはハイハットです。

よくジャズドラムと聞いてイメージするのはライドのレガート奏法ですが、ジャズドラムにおいてビートの核を担うのは紛れもなくハイハット。

ハイハットが鳴れば曲のテンポがちゃんと聴こえてきます。

フレーズに変化を与える場合を除いて、ペダルハイハットは一定のベロシティ・オンタイムで鳴らしましょう。

ランダマイズの余地はありません。

これに対してライドにはベロシティ、タイムともにランダマイズの余地が多々あります。

ライドはヨレてもよいのです。

核ではないから。

スネアを入れる

ここが難しいと思うので少し長めに書きます。

ジャズにおけるスネア

ジャズにおけるスネアの役割は8ビートや16ビートのそれとはまるで異なります。

一定の音で鳴らし続ける役割はハイハット(とライド)が既に担っているからです。

ジャズドラムにおけるスネアは

  1. ビートの核を担わない
  2. 装飾的な要素が強い
  3. ゆえに自由であり個性が出やすい

ものです。

ジャズドラムに規則性が無いように聴こえるのはこのスネアの自由さに起因するものと言えましょう。

左手はいつも自由

前述の基本パターンでは左右の手は交差していません。

また基本ビートは右手(ライド)と左足(ハイハット)のみで成立しますので左手は常に自由。言ってしまえばどのタイミングでもスネアを鳴らすことができてしまうということです↓

↑左手は常にスネアに触れています。

パラディドルの訓練をきちんと受けているドラマーは右手(ライド)と左手(スネア)のパラディドルの中で、どこで鳴らすかをしっかりコントロールしているわけですが、ややこしくなるのでその辺りは省略します。

「気持ちいい」と感じるポイントを押さえていけばドラマーの思考回路にも近づいていけるはず。とりあえずやってみよう!

打ち込むときのポイント

「自由なんだからセンスに任せて打ち込め!」なんて無責任なことは言いませんよ。

まずはそれらしく聴こえるようにするためにがんばりましょう!

コツはざっくり下の2つです。

やってみます。いつものとおり少しずつ拡張させるように作ってみます。

全部入れる

まずは裏拍全部に低いベロシティでスネアのヒットを入れてみます。

ゴーストノートを叩き続けるイメージ。

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ピアノロール画面(ジャズドラムの打ち込みのコツ)

間引く

次に適当なところの音を間引きます↓なんなら全部間引いてもよい。

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ピアノロール画面(ジャズドラムの打ち込みのコツ)

差し替える

音色を差し替えていきます↓

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ピアノロール画面(ジャズドラムの打ち込みのコツ)

ロールやフラムを効果的に使いましょう。

オープンリムショットは鳴らすのにエネルギーが要りますので、入れるときはシンコペーションなど明確な意図を持って入れましょうね。(シンコペーションについては後述)

クローズドリムショットは左手の持ち方を変えないと出せないので使い方が少し異なります。ペダルハイハットに重ねたりしてシーケンシャルに鳴らしたりしますが迷ったら使わずともOKです。

クローズドリムショットを入れたパターン↓

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ピアノロール画面(ジャズドラムの打ち込みのコツ)

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