日本のジャズシンガー。国内ジャズシーンを代表するジャズボーカル
世界に通用する日本のジャズ・ミュージシャンは多く存在しておりますが、代表的な日本のジャズシンガーと言われてすぐに名前を挙げられる方は、意外に少ないかもしれません。
日本におけるジャズシンガーの歴史は、それこそ戦前から始まったものです。
戦後になると、ジャズを下地とした歌謡曲のヒット曲が次々と生まれ、大衆に愛されるスターも多く誕生しました。
そんな歴史を踏まえつつ、今回の記事では幅広い視点で日本のジャズシンガーをピックアップ!
ジャズの素養を持つ往年の大スターから純然たるジャズシンガー、実はジャズを歌っていた意外なあのアーティストまで、バラエティー豊かにお届けします!
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日本のジャズシンガー。国内ジャズシーンを代表するジャズボーカル
ムード・スウィングスAKIKO
名門ジャズレーベルのひとつである、ヴァーヴ・レコードと初めて契約した女性の日本人ジャズシンガーとして注目をあつめたakikoさん。
ムーディーでオシャレな歌が魅力です。
ジャズボーカリスト活動だけにとどまらず、エッセイを発表したり、アパレル・ブランドとのコラボレーションをおこなったりと、幅広い分野で活動しています。
この活動を通して、一部の人たちにのみに愛好される傾向のあるジャズをより広い層に紹介する効果があるのではないでしょうか。
有楽町で逢いましょうフランク永井
純然たるジャズシンガーというわけではありませんが、ジャズのテイストをふんだんに盛り込んだムード歌謡を、艶のある豊かなバリトンで歌い人気を博したのがフランク永井さんです。
『有楽町で逢いましょう』や『おまえに』など多くのヒット曲を持ち、紅白歌合戦に26回連続で出演した大御所歌手の永井さんは、幼少期から歌手を目指しており、アメリカ軍のクラブ歌手としてキャリアをスタート。
ジャズを中心に歌っていましたが成功はできず、先輩格の師匠とも言えるディック・ミネさんの勧めを受け、さらには作曲家の吉田正さんと出会い、歌謡曲を歌うシンガーとして歩み始めます。
その後は華々しい成功を収めましたが、コンサートにおいてスタンダードナンバーや持ち曲の英語バージョンを歌うなど、ムード歌謡歌手として成功しながらも、ジャズシンガーとしてのキャリアを大切にしていたことが分かりますね。
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ケ・セラ・セラペギー葉山
ペギー葉山さんといえば、誰もが一度は口ずさんだことのある『ドレミの歌』を歌い、訳詞も手がけた国民的な人気歌手です。
社団法人日本歌手協会7代目会長にして名誉会長も務め、日本の音楽シーンに多大な貢献を果たした偉大な方ですよね。
1933年に東京は四谷で生まれた葉山さんは幼い頃から歌に親しみ、声楽を習いながら音楽大学への進学を目指していたそうですが、青山学院大学在学中にポピュラー・ジャズへと転向。
進駐軍のキャンプで歌っていたところ、かのティーブ・釜萢さんに見いだされて、当時高い人気を誇っていたビッグバンド、渡辺弘とスター・ダスターズの専属歌手として活躍します。
その後はソロ・デビューを果たして多くのヒット曲をリリース、ジャズやポピュラーミュージックのみならず、歌謡界やタレントとしてもお茶の間の人気者となりました。
生涯現役を貫いた葉山さんの歌声は、戦後の日本ポピュラー史において欠かすことのできない、永遠のものと言えるでしょう。
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サヨナラナンシー梅木
海外ではミヨシ・ウメキの芸名で知られており、日本のジャズシンガーの草分け的な存在がナンシー梅木さんです。
1929年生まれ、北海道は小樽市出身の梅木さんは10代の頃から英語を学び、アメリカの英語曲を歌えるシンガーとしてジャズを歌っておりました。
その時に付けられた芸名が、ナンシー梅木だそうです。
1955年には渡米し、アメリカを活動拠点として本格的な活動をスタート。
かのマーキュリー・レコードからアルバムをリリースするなど順調なキャリアを積んでいた梅木さんは、1957年、マーロン・ブランドさん主演の映画『サヨナラ』に女優の高美以子さんとともに出演。
アカデミー助演女優賞を受賞、という栄誉を成し遂げました。
見事な英語と日本語を織り交ぜた歌唱は今聴いても新鮮ですし、まずは編集盤などで彼女の歌声に触れてみてくださいね。
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Over the rainbow島袋寛子
1990年代後半、小学生という若さでSPEEDの一員としてデビュー、一躍日本中でその名前を知られるほどの人気を博した島袋寛子さん。
ジャズシンガーの記事で島袋さんがなぜ、と思われる方もいるかもしれませんが、実は島袋さんはSPEEDの最初の解散後にジャズシンガーとしてのキャリアをスタートさせているのです。
2004年に本格的なジャズプロジェクトのCoco d’Orを開始した島袋さんは、スタンダードナンバーを中心とした楽曲を歌い、定期的にアルバムのリリースやコンサートを実施。
2005年の第19回日本ゴールドディスク大賞において、ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤーの邦楽部門を受賞するほど高い評価を得ているのです。
SPEED時代から高い歌唱力が注目を浴びていた島袋さんですが、ますます磨きをかけたジャズシンガーとしての彼女にもぜひ注目してみてください!
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